目カメラで撮ったから

自制できるもんならとっくにしている

宝塚ってミュージカルっぽい曲だけじゃないんだねメモ

アイドル好きの中にはアイドルのパフォーマンスや個々のパーソナルな部分に重きを置かない楽曲重視のファン=楽曲派がいるけれど、宝塚の音楽を好んで聴く人は宝塚のお芝居やショーが好きな人、がほとんどのような気がします。少なくともアイドル楽曲派よりは宝塚の音源のみ聴きます派の人口はグッと減ると思う
ただ、いろんな畑で泥だらけになってきたオタクにはおもしろい発見が思いのほか多かった!あと普通に曲として格好良いというか、宝塚ってTHEミュージカル楽曲だけじゃないんだ~!というのが何よりイメージを覆されたところでもあって新鮮におもしろかったんですよね~~~ということで、2018年現在の特におもしろいな~と思った楽曲を記録したいのでします

 

 

なんだかちょっぴりスティングっぽい曲

冒頭からおいおいなに言ってくれちゃってんの、と言われそうだけど話を聞いて!
この曲は05年初演の花組マラケシュ・紅の墓標」で使われている楽曲で、物語の序盤に当時のトップスター・春野寿美礼さんが歌う作品自体のテーマ曲でもあります。舞台は題名通りマラケシュ=砂漠の街ということで、なんとな~くラクダがいそうな、男性がターバン巻いてそうな、エキゾチックな雰囲気漂う曲………って書いてもわかりにくい。伝わらない。でもこの良い!と思ったポイントをなんとか説明したい!
…と思った時、私はスティング様のこの曲を思い出したのだった

Desert Rose

Desert Rose

  • スティング
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

Desert Roseに関しては母親の影響でたまたま知っていた、という状況なのですが刺激されるツボの種類が私の中では同じだった。っていうかデザートローズ=砂漠のバラ=マラケシュの内容との合致度よ!!!
曲自体の雰囲気もそうだけど、Prologue・Maghreb de Sableの何が格好良いってインスト部分なんですよ(春野さんの包容力抜群な歌声ももちろん魅力よ)4:51の半分以上は歌唱パートがない。というか舞台上は春野さん演じるリュドヴィークが袖にはけた後、砂の男と砂の女=ダンサーたちが踊る場面になるのでその伴奏に切り替わるんですね。視聴ではどうしてもそこまで辿り着けないんだけど、あの転調部分のジャズっぽさが最高に格好良いんだよな…宝塚の舞台音楽で最初に震えた思い出の一曲

作曲者は斉藤恒芳さん。この曲だけでなく「マラケシュ・紅の墓標」の使用楽曲はすべて斉藤さんによって手がけられています。作・演出の荻田浩一さんとはよくコンビを組んでいたみたい。で、調べていくとまたひとつ私の足跡と重なる点があったんですよね
で、その足跡とは………仮面ライダーキバ!!!なんと仮面ライダーキバの楽曲担当が斉藤恒芳さんその人だったんですよ!私キバ全話見てたよ!いま振り返って聴いてもほんとに格好良いよね~~!!
12年花組「Victorian Jazz」以降はしばらく宝塚に楽曲提供していなかったようなのですが、18年月組「カンパニー/BADDY」のパンフレットにてお名前をお見かけした時は本当にうれしかったです…!また是非!よろしくお願いします!
※そして下書きに寝かせている間に花組「BEAUTIFUL GARDEN」でまたもや再会できました!ワーイ!

 

 

和楽器とギターとブラスのコラボが最高にクールな曲
鷹と鷲

鷹と鷲

  • provided courtesy of iTunes

タイトル通り。またもや歌唱パートでない部分をメインで褒めることになってしまうのですが、でも舞台を作り上げているのは演者だけではないわけで…!あ、というか今更だけど宝塚が常に生オケであることを知らない方も結構いるんじゃないかな?現に私もそうだった。この事実結構衝撃的でした。以上余談
曲のベースは和だけど洋も取り入れている和洋折衷楽曲…そんな説明でいいのかわからないけれど、和楽器がどっしり土台を作っている上に乗っかる泣き気味のギターと溌剌とした金管組が合わさった時の格好良さと言ったらない。ああ~どんな楽器が使われているのかちゃんと知りたいなあ…
ちなみにこの曲が使われている16年花組の日本物ショー「雪華抄」ですが、衣装デザイン・監修がKEITA MARUYAMAでおなじみの丸山敬太氏です。そういう入り口もあるのか…興味の間口が広い!


花組公演『雪華抄(せっかしょう)』『金色(こんじき)の砂漠』初日舞台映像(ロング)

(0:56あたりから鷹と鷲)鷹=明日海りおさん、鷲=柚香光さんを始めとした男役たちの舞いが非常に勇ましく美しい。コーラスも綺麗で大好きな場面
併設作品の「金色の砂漠」については好きすぎて話が長くなるので割愛します…

 

 

アニメ好きなら即馴染むこと間違いナシ曲
大正浪漫恋歌

大正浪漫恋歌

  • 宝塚歌劇団・柚香 光、鳳月 杏、水美舞斗、ほか
  • J-Pop
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

OP映像付きだとよりそう感じるはず。だって三次元なのにみんな二次元なんだもの…!(?)鳳月杏さん=ちなつさんの青江冬星、すごいから…脚の長さ原作と同じかそれ以上に長いから…嗚呼映像を見せられないのが残念で仕方ない!いまからでも遅くないからDVD出そう??? ⇒2019年円盤化されました!
…って書くと曲関係ねーじゃん、という感じですが根拠はあります。なぜなら曲の生みの親がElements Gardenだから~~~!!!

マジLOVE1000%

マジLOVE1000%

  • provided courtesy of iTunes

貼っておいてなんですが1期の1話しか見てないから内容は存じませんすみません。でもこの曲だけは知ってるし歌える。めちゃくちゃ流行った記憶がある。そんな「マジLOVE1000%」を世に送り出した作曲家集団こそがElements Gardenなのだ!にわかなのでこれ以上は発言を慎みますが、要するにアニメ界の大物も宝塚舞台音楽に実は関わっていた、ということを言いたかった。
なんでも17年花組はいからさんが通る」の脚本・演出を担当した小柳奈穂子先生が端的に言うとオタクな方なんですね。先日スカイステージの番組でときメモGSの話をしていておもしろかったな…話が逸れました。ちなみに11年月組アリスの恋人」では楽曲担当がElements Gardenであることの他に、衣装協力・BABY,THE STARS SHINE BRIGHTにびっくりした。いやよく考えたら宝塚の世界観にロリータファッションってマッチするよね!?やっぱり興味の間口が広い!誰もが引っかかりそうな種が散りばめられている工夫に感服の一言

 

 

階段から降りてくる時にかかるあの曲

最後は意外!ではなく王道!いわゆるパレード曲です。これは楽曲そのものというよりショーの様式美に待ってました~~!!となるアツさがあるから大好き。でもその気持ちを盛り上げてくれるのもこのパレード曲なんですね。だから結局曲も大事、曲が要。
基本的にはショーで使われている楽曲を繋いで出来上がるものなのですが、毎回毎回どうしてこんなに気持ちよくひとつの楽曲になっているんだろう…と感動する。これで本当にこのショーは終わりだぞ!出し切るぜ!という最高潮の熱を受けたらもう無言で拍手するしかなくなります。たまに双眼鏡を覗きつつ
そしてパレード曲の例として貼った12年月組「Misty Station」はパレードはもちろん、全曲全場面が好きすぎて本当に困ったショーだよ!気を抜いていると魂のルフランが始まったりするので本当に気をつけてください。見終わった直後にもう一度再生するはめになります。霧矢さんの歌がうますぎるんだ…

 

 

宝塚はありとあらゆる方向から楽しめるのでまだまだ探究はやめられそうにないな~と思うし、他の好きと交わるポイントも多々あるので、本当に死ぬまでには一度というより一度も見ないで召されるのはやめて!!!という気持ちです。おしまい

宝塚の凱旋門を観てレマルクの凱旋門を読んだ

六月に宝塚大劇場にて雪組公演「凱旋門」を観劇後、演目の原作であるレマルクの「凱旋門」を読みました、というタイトル通りの日記。よって舞台・小説どちらのネタバレも大いに含みます。

さて。普段あまり本を読まない、ましてや海外文学はほぼ読んだことのなかった私ですが、雪組凱旋門を観てからど~~~しても千秋楽ライビュまでに原作が読みたくなり、図書館で探し出しなんとか最後まで読み切りました!先に舞台を観たという土台があったことは確かですが、でも本当におもしろかった。この読書体験を与えてくれたという点でも雪組凱旋門には感謝の気持ちでいっぱいです
以下、舞台小説混ぜこぜの特に覚えておきたい・抱いた感想メモ。冒頭にも日記、と書いたのでこの記事は特に舞台版と小説版の比較がメインというわけではありませんのであしからず!(8月26日再編集・改題)

 

 

ボリス・モロゾフが好きすぎた

これまで70作近くの宝塚作品を観てきたけれど、恋という意味で好きになった男性キャラクターほぼほぼ初めてでは!?というくらい望海風斗さん演ずるボリス・モロゾフが気に入ってしまった…しばらくボリスのことばかり考えていた気がする。元々雪組では望海さんが好きなのですが、この「ボリスのことばかり考えていた」は完全にボリス・モロゾフという男についてです。そこまで考えさせてくれたのは望海さんの素晴らしい演技のおかげ他ならないのですが!
よく宝塚の男役は“女性の理想の男性像”なんて言われたりするけど、正直人の話聞かないヤツは多いし自分勝手な人も多いし本当に人の話聞かずに刃物振り回したり早とちり勘違いしたり………な男に多々出くわすので(※そうじゃない人ももちろんいます)主要登場人物でスキ♡♡♡となった男性キャラクターは実はあまりいませんでした。でも凱旋門のボリスは常に冷静で考え方が大人で、相手の話に耳を傾けその上で相手の気持ちを尊重することのできる…かといって真面目一辺倒キャラというわけではなく大人の割り切った遊び方も知っている風で、もうね、とにかくセクシーで魅力的な男だったんだよ!!!
セクシーといえばボリスの「俺も女性は行きずりに限っている」という想像力が掻き立てられる色っぽい台詞も、「ラヴィック、亡命者の君は愛を与えられても、生活は与えられない」と並べると少し違う色を持つんですよね。この“生活は与えられない”という台詞は刺さった。でもボリスや他の避難民と同じく身軽でいようとしていたラヴィックがジョアンと出逢って少しずつ変わっていく姿を、心配しつつ最終的には見守ってくれるボリスもまた人間味溢れていて好きなんだなあ…
原作には“大男だったが、もう六十を越していた”という記述があるので、その老成した精神が舞台版ボリス(30~40代くらい?)に宿っている、と考えるとあの落ち着きにも納得。シュナイダーに復讐する際の細かすぎるアドバイスとか、最後の旅券のくだりとか、もう書ききれないくらい好きなところがある!望海ボリスに関しては受話器の持ち方が天下一品だった。指の長さと美しさがよくわかる所作でした…うっとり
望海さんのこれまでの役ってアクの強い役が多かったと思うしそっちも大好きなんだけど、余裕のある大人の男性もすごくすごく素敵で、私はボリスが望海さんで本当によかったと思っています。ボリス相手になら積極的に恋に落ちたい。片思いしたい。

 

ラヴィックにとってのケート

雪組凱旋門では第六場のみ登場するラヴィックの患者であり友人のケート・ヘグシュトレーム(沙月愛奈さん=あゆみさん)ですが、原作ではジョアンの次に重要な女性キャラクターだと思います。舞台上でのあゆみさんの佇まいが素敵だったことと、台詞を追うとどうもただの友達ではなさそう…?と疑っていたので(?)小説を読み終わった後読んでヨカッターーー!!!と心底そう思いました。
舞台では会話の途中でラヴィックの言葉遣いが敬語からくだけた物言いに変わったり「無事に生き延びることだけが幸せとは思えなくなったの。それはあなたが教えてくれた事よ。」「何もかもありがとうね、ラヴィック」というケートの台詞を聞いて、恋人まではいかなくとも深い仲なのでは…?と思っていたのですが、その答えは小説の中にぎっしり詰まっておりました。
というのも、ケートはラヴィックがパリに来て初めて仕事=手術した患者さんだったんですね。その手術が成功したことから、ラヴィックはケートのことを「君は僕のマスコットだ。僕に幸運を持ってきてくれたんだ。」と言い、以降一緒に食事をしたり、他愛のない話をする仲になっていったようなのです。ちなみにケートはラヴィックが避難民であることを知りません。そういった違うコミュニティの人間と他愛のない話ができる時間はラヴィックにとってとても貴重だったのではないかな~と思ったり…
あ、ちなみにボリスもケートとは顔見知りです。KATEはロシア読みだとカーチャなのかな?一回しか出てこない呼び名だったけど脳内では89期♡ってなってましたエヘ。だから観劇後の読書はいいぞ!
ラヴィックは避難民であり、明日の生活がどうなるかわからない。ケートは避難民ではないがいつまで命が保つかわからない。持っているものは違ってもどこか通ずるものがあったのかもしれません。

「そうだよ。幸福はどこにでもころがってるんだ。ただ、それをひろいあげさえすりゃいいんだ。」
彼女はラヴィックを見た。「わたしほんとにそう思うわ。ラヴィック?」
「僕もだよ、ケート。ただ単純なものだけが、けっしてわれわれを失望させないのだ。それから。幸福はどんなに低いところにでもあるんだよ。」(184頁)

他にも何箇所か好きな台詞はあるのですが二人の会話で特になるほど…と考えてしまったのがここ。凱旋門の台詞って現代に生きる私たちにもすごく沁みるものが多い…

 

ラヴィックの名前

舞台版で一切触れられていないのがこの事実だと思うのですが、実はラヴィックという名前は本名ではありません。原作では序盤で本当の名前ではないことを明かしています。ラヴィックはジョアンに出逢ってから捕まる以前にも三回フランスから追放されているので、ラヴィックという名前は三番目の名前なんだとか(ちなみに最初は本名で入国しています)ジョアンもボリスも、ラヴィック以外誰も彼の本名を知りません。
ラヴィックの本名はここに書こうかどうか迷ったけど、やめました。気になった方は小説を最後まで読んでみることをおすすめします

名前ネタで言うと舞台版のシュナイダーは小説版ではハーケ、ペペはボボ、ボリスはモロゾフではなくモロソフ(これは単なる発音の違いかな?)アンリは作中に名前はなく、ジョアンと関係のあった男たちを一人に凝縮したキャラクター、という感じでした。アンティーブで一緒だった男と最後に銃を向けた男は別の人物です

 

ラヴィックとジョアンの最期の会話

ここも原作の話。舞台と小説の会話の内容はほぼ同じなのですが、決定的に違うのが使われている言語。そもそもお芝居は役がどこの国の出身者かに関わらず全員日本語を話しています。でもよく考えると彼らの共通言語ってフランス語なんですよね。
しかし最後の、最期の場面でラヴィックとジョアンはお互い母国語で会話しているのです。つまりラヴィックはドイツ語で、ジョアンはイタリア語で愛の言葉を交わしているのです………
小説ではラヴィックの台詞は日本語で、ジョアンの台詞はイタリア語で書かれているのだけれど、翻訳機を頼りにジョアンの台詞を訳すと舞台版のジョアンの台詞とほぼ一致していてもう涙でディスプレイ見えねえ状態でした…ここの場面もそうだけど、台詞は基本的に原作の和訳からあんまりいじってないんだよね;;;;そんなところにもグッときてしまった
本題からはだいぶ逸れますが昔見たベン・ウィショー主演の「追憶と、踊りながら」という映画でもこの場面と同じようなシーンがあってぼろぼろ泣いたなあ…ってことを思い出したりしていた。言語の壁は強い気持ちで越える瞬間があるんだよ~

追憶と、踊りながら [DVD]

追憶と、踊りながら [DVD]

 

 

 

凱旋門の舞台と小説、共通しているところはすべてを語りすぎていないところだと思っています。そこがすごくいい。すごく好き。特に小説だとこの章と章の間に絶対“あった”ことが読み取れる文章の色気がたまらなくて、数秒ゆっくり息を吐き出さないと次進めない…なんてことも多々ありました。きっとラヴィックとジョアンが一番素直になれる時間が夜の時間だったんだろうなあと思う。傍らには必ずカルヴァドスがあってね…
舞台としては視覚的にも感覚的にも薄暗くて、宝塚作品にしてはかなり地味な部類なんだろうなあと思います。でもこういうお芝居は定期的に挟まってほしい。明るい内容ではないしきっと好き嫌い好み好みじゃないはあると思いますが、私は雪組凱旋門すごく好きでした。あと、作品とは直接関係ない自分の個人的な思いを拾ってくれるのもまた舞台や小説といったフィクション作品なんだな~と今回しみじみ思った。

久しぶりにブログを書こう!と当社比かなり張り切ってしまうほど凱旋門という小説のおもしろさに感動したのですが、その感情を文字に起こすって本当に難しい。白状するとこの小説が好きすぎて、なんとか手元に残したくて勝手に抜粋凱旋門(約42000字)を作ってしまったので…でもライビュ後もう一度振り返って浸るためにはどうしても必要だったんだ!!!
…と、原作小説の話ばかりしてしまったけれど、読んだ後に舞台を思い返すと、あの長編小説の雰囲気を損なうこと無く約一時間半に収めていることも本当にすごいことだと思いました。柴田先生の脚本は言葉運びがとても粋で素敵ですし、謝先生の各々が各々の人生を生きていることのよくわかる広場の演出などなど…初演は未見ですが、私は舞台・小説どちらも大好きでした。出会えてよかった本当に
そしてこのブログを書く際、抜粋凱旋門とルサンクを見返していたのですが、やっぱりこの作品の醍醐味は話の流れというか会話の積み重ねだなあ、としみじみ思った。常識の範囲内の引用量だとどうしても足りない。でも、ラヴィックとジョアンが不器用に思いを伝え合う場面は本当に読者の方まで緊張したり、照れてしまったり、自分のことのようにうれしくなったり…舞台で描かれていなかった部分を補完する、という表現は失礼な気もするけれど、その情景を雪組凱旋門メンバーで脳内再生出来たのは本当に贅沢体験でしたよ!
いまの私にはこのような拙い文章しか残せないけど、とにかく舞台の基である小説も本当に素晴らしかったよ…!という熱が多少でも書き残せていたらこれ幸い。

ちなみに私が読んだ単行本は復刊ドットコム版でした。恐らく初演時に出版されたのではないかな?最後のページに轟さんと月影さんのお写真が入っていました。書店在庫・版元在庫・重版予定全部ナシ…とないないずくしのないずくしでしたが他の出版社のKindle版はあるようです!でもやっぱり好きな本は紙媒体で手に入れたい派
なお引用フィールド外の緑字はル・サンクvol.193、青字復刊ドットコム版から引用しております。

凱旋門 (fukkan.com)

凱旋門 (fukkan.com)

 

なぜかあまぞんにがいせんもんのる・さんくがいない…なんで……

 

 

毎回インターバルが空くので書き方を忘れてしまう!最後に今後のスケジュールですが(組長さんか)東宝メサイア以外は特に決まっておりません…全ツのチケットをどうしても手に入れたい!助けてメサイア~!

タカラヅカファン研究科1年の終わりに

2017年4月に初観劇してからもうすぐ一年、スカステ加入してからもうすぐ半年が経とうとしているので数年後の自分がおもしろがるために日記をつけます。ダイアリージェンヌ望海風斗さんには到底及ばない更新速度ですが、2018年もどうぞよろしくお願いいたします。今年まだ一回も書いてなかったハハハ

そもそもなぜ去年宝塚を観に行くことになったのか、について軽く記しておくと、ずばり私自身ず~っと宝塚に興味があったからです。最初に興味を持ち出したきっかけは嵐にしやがれに出演していた元宙組トップスター凰稀かなめさんを拝見した時でした。衝撃的な美しさだった…
そこから2017年まで結構な間が空くのですが、その間もちょくちょくテレビで現役タカラジェンヌやOG出演番組を見たり全ツに応募してみたり(全希望落選したり)アイドル見たりBSで過去作品見たり学校卒業したり働きだしたりアイドル見たり………を挟んで、昨年ようやく初観劇にこぎつけたわけであります。

そして今日は年度末の3月31日…えっあれからもう一年経つの!?早くない!?っていうかもう2018年3ヶ月消費したの!?その3ヶ月の間に私は花雪月観ちゃったの!?来月は全ツだし5月は博多座だよ~~~!!!
…と、想像以上にタカラヅカ好きが加速しているので久しぶりに記録という名の日記を綴ってみたくなったのでした。大人になってからの方が全然我慢できないよね…ね…
ということで2017年度に各劇場で観劇した作品をおさらいしたい。します。

 

 

花組全国ツアー公演「仮面のロマネスク/EXCITER!!2017」

「初めて観たショーがエキサイターだったんですよ…」って言ったらきっと諸先輩方に「それは仕方ないね…」って答えてもらえると思う。そのくらいこのショーのエネルギーはすごい!!!あの衣装でギラッギラ・バッキバキ・キッザキザに踊られるので宝塚の常識をほぼ知らない素人の私でもステージの華やかさとテンションの高さに圧倒されて気づいた時には手を叩いていた。とはいえ階段とシャンシャンが見え始めたらショーも終盤、ということは知っていたのでシャンシャンを持ったジェンヌさんが見えた瞬間「いやあああシャンシャン持たないでーーー!!!」って本気で思ってた…一生終わんないでほしかった…
この公演で最も記憶に残っているのがトップスター・明日海りおさん、瀬戸かずやさん、柚香光さんの客席降りの場面なんだけど、なんかもうびっくりしすぎてずっと「うそだろ…えっうそだうそでしょ!?」しか言ってなかった。具体的に説明するとお客さんが差し出したハンカチを受け取り何かしらのパフォーマンスをして返却する、というにわかに信じがたいファンサービス*1を見たんだけど、本当に対応が男役それぞれだった。受け取っておでこに軽くあてて紳士的に返す、とか。わざとハンカチを落とすように返す、とか。個人的に釘付けになってしまった柚香光さんは後者のサディスティック返却型でしたすきです…
何事も好きになればなるほど「もっと早く知りたかった…」と悔しくなるものですが、私は自分にとっての宝塚デビューがこの公演で心底よかったと思っています。いや~~~本当に最高だったな…こんなに興奮したこといままであった?ってくらい観劇後しばらくハイになっていた気がする

 

花組公演「はいからさんが通る

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全ツハイから完全に燃え尽き灰になった日々をボケ~ッと過ごしていた頃、急上昇ワードにて柚香光さんの名前を発見。何事?とクリックするとなんと「『はいからさんが通る』主演:柚香光」のお知らせが…!私は灰から再び人間に戻り多方面のお仲間に応援要請し、はいからさんチケット争奪戦に挑むことになるのであった。あんな風に手伝ってもらったの生まれて初めてでした…その節は本当にありがとうございました;;;;
最終的にA席が引っかかりなんとか無事観劇。その日がちょうど台風来日公演とバッティングして危うく帰れなくなるところだったけど、もう飛行機乗れなくてもいいかな…と悟りを開いてしまえるほどには楽しい公演だった!柚香光と書いて生き少尉と読む。読める。辞書に追加しよう

 

花組公演「ポーの一族


花組公演『ポーの一族』初日舞台映像(ロング)

はいからさんに続いてポーも本当にチケ難難難!!!ってくらいチケ難だった。私の持ち駒が少ないというのも理由のひとつではあるんだけど、それでもなんとか一枚チケットを手に入れることが出来たので、贅沢にもポーの一族で大劇場デビューさせて頂きました。極上の幸福だった……
私にとって初めての大劇場公演、つまり初めて花組生全員が揃う舞台を観られたことがまず幸せすぎて、正直内容を噛みしめながら落ち着いて見るということは出来ませんでした。冒頭エドガーがせり上がってきた時点で涙が止まらなかった…あとフィナーレがいろんな意味ですごすぎて頭の中大混乱だったし、トップコンビ・明日海りおさんと仙名彩世さんのデュエットダンスがもうもう素晴らしすぎて涙腺崩壊。想定外の涙ってどこから出てくるんだろうってくらい止まんないよね!しばらく立ち上がれなかった。
明日海りお扮するエドガーと柚香光扮するアランのビジュアルがすごい、たしかにそう。でもそれだけじゃなかったのがこの度の宝塚花組ポーの一族だったと思います。まだ大劇場とライビュの2回しか見ていないのでブルーレイを手に入れてからもう一度書きに来れたらいいなあ…という希望

 

雪組公演「ひかりふる路/SUPER VOYAGER!」


雪組公演『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』 『SUPER VOYAGER!』初日舞台映像(ロング)

はい!遂に花組以外も観に行けたよ!というかムラでポーを観た次の日に東宝で観たよ!我ながら元気だな!
3回連続花組を観ているのでもちろん贔屓組は花なのですが、その次に足を運びたくなるのが雪組さんなのです。この公演で大劇場お披露目となったトップスター・望海風斗さんがとても好きです。望海さんのお顔があんんんまりにも好き。本当に好き。大好き。躊躇せずに書いちゃうくらい好き!!!もちろん好きな理由はお顔だけではない、でも言わずにはいられなかった。望海さんの美貌が罪。歌もほんんんんとうにうまいよね…
ひかりふる路も観終わった後誰かと話したくなることがたくさんある、舞台という形式で上演されることにすごく意味のある素晴らしいお芝居でした。ああ~この話ももっとしたいよ~~感想書くなら早いうちにキーボード打て、あと数分後の来年度に向けて肝に銘じたい
SVは全ツで再会する予定があるので一旦割愛。早く白雪号に乗って秘密航海したいよ~!

 

月組公演「カンパニー/BADDY」


月組公演『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』初日舞台映像(ロング)

2017年度最後に劇場で観た公演はなんと月組さん!!!EXOがオリンピックの閉会式リハをしている頃、私はDAIGEKIJOホールでバーバリアンのコンサートを見ていた…しかも史上最高の良席で!那由多くん~~!!月城かなとさん、生で見ると想像以上に男らしくてすごくドキドキした。ここまでカンパニーの話
………からのショー・テント・タカラヅカのBADDYですよ。現在東宝で絶賛公演中のバッディですよ。未だにバッディの良さを伝える語彙が一向に降りてこないのですが本当にバッディ楽しすぎて秒で終わった。終演後「バッディ!バッディ!」しか言えなくなるのは嘘じゃない。初心者ですらこんなん見たことないし想像もしないわ!という最高の裏切りが襲ってきてウワ~~~と思っている間に終わる→もう一回観たい…というサイクルが構築されるのでバッディは本当に地球でひどい悪事を働いている。ウウッ…わるいことがしたい……
ちなみにこのショーで美弥るりかさんが演じているスイートハートは明確な性別が決まっていないんだそう。そこで思い出したんだけど、宝塚オンラインチケットの性別を選ぶ欄には「男」「女」の他に「その他」もあるんだよね。第三の選択肢っていまもそこまで浸透していないからおお!と思った。そんな覚書

 

 

31日の間に書き終わりたい、と思っていたので結局ただのスカスカ振り返りしかできませんでした無念…スカステのスの字も出てこなかった…しかも2017年度と言いつつ2018年に観た演目の方が多い!なんてこった
自分でもたまに半年先ですら想像できない日々を過ごしているな~と他人事のように思う。V系お化粧バンドにハマる可能性だって十分有り得る。だって次回の花組大劇場公演の天草四郎*2見た?超絶ビジュアル良すぎ系じゃなかったです???
ああ、タカラヅカを好きになって本当によかった………明日海りお様の美しさに乾杯!日記おわり!

*1:もちろん手を差し出している人もいたと思うけどなぜか手渡しハンカチの記憶が濃い。あれは通常運転なのか…?

*2:「MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎-」のことです。私の知ってる天草四郎じゃない…すき…